山周5:ならぬ堪忍

山本周五郎作品の5冊目です。新潮文庫。
勿論新刊ではなく、ブックオフで購入した
古本です。収録13編。(5冊トータルで39
編)。ちなみに解説によるとこれら13編は
「昭和3年(1928)から昭和20年(1945)
の間に執筆された戦前作品」とある。
画像

1)白魚橋の仇討
 母親と子供姉弟が、夫の父の仇討を果た
すというストーリーなのですが、重い。
殺害された父親も非は自分にあり、しか
も仇討をした相手が父親を殺害した本人で
はなくその息子です。(昔、隣同士だった)
武家社会の不条理、矛盾であろう。

2)新三郎母子
3)悪伝七
 「出世したさに上役に取入る金を借り、その
借金に縛られて心にもない婚約を結び、また
それを退れようとしては拵え勝負を考えたり
ーー呆れかえった下司野郎だ。それに比べ
れば伝七は無芸凡才で何の取柄もないが、
人間の性根だけは無くしてはいないぞ」

4)津山の鬼吹雪
5)浪人走馬灯
 「命のない一塊の道具が、人間の運命を
狂わせる。それがむやみに腹立たしかった
のです」

6)五十三右衛門
 中老新山より恩を受けた三右衛門は付帯
条件としての反対派の老職曾我を斬ること
を飲む。曾我邸に乗り込むが、そこで真実は
むしろ新山の不正義だと知る。

7)千本仕合
 「人間は十年つきあっていても、見ず知ら
ず同様で終わることが多いものだ。またそ
れと逆に、相見た刹那に生涯の知己をみつ
けることもある。朋友の値打は、つきあいの
長短で定められるものではないよ」

8)宗近新八郎
 「身命を捨ててかかるものは強いな、新八
郎、武士はかくありたきものと思うぞ」

9)米の武士道
10)湖畔の人々
 青年勘定奉行荻原作之進が、藩の最高
権力者の重臣に臆することなく正論を述べ
る。重職斉木兵庫はこの青年が妻那津の
子であることを知る。そして六十余歳の兵庫
は隠退を決意する。その潔さまた良し。

11)
12)ならぬ堪忍
 この本のタイトルになっている作品ですが、
実は文庫本で4ページの超短編です。
「あのときおまえは、どうしても堪忍ならぬと
云った。それが間もなく戦いがあるぞと聞い
ただけで、土下座までして果合いをとり消し
た。つまり『なる堪忍』だったのだ。さむらい
にはご奉公のほかにならぬ堪忍などという
ことはないものだ」

13)鴉片のパイプ


 






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