「時雨のあと」を読む

藤沢周平氏は本書のあとがきで江戸期の時代もの小説を書く
面白さを次のように話しています。
<・・・この期になると、庶民が歴史の表面に生き生きと登場
 してきて、それ以前の、いわば支配者の歴史に、新たに被
 支配者の歴史が公然と加わってくる面白さのためかも知れ
 ない。・・・>
画像
 時雨のあと
  藤沢周平
  新潮文庫
  476円税別
  昭和57年6月25日発行
  平成19年7月5日56刷


この文庫には7編が収録されています。
 ・雪明かり
 ・闇の顔
 ・時雨のあと
 ・意気地なし
 ・秘密
 ・果し合い
 ・鱗雲

いずれも下級武士や町人、それと年寄りが主人公です。
これらの人たちが繰り広げる男女の愛憎、兄妹愛、老人の回想、
不条理等々が人情味あふれるタッチで描かれています。

私自身は最後の「鱗雲」が特に心に響きました。

この著者の本はこれからも読み続けます。

話は本の内容から飛びますが、この本の帯カバーに著者のこんな
言葉が載っていました。

「物をふやさず、むしろ少しずつ減らし、生きている痕跡をだんだん
 消しながら、やがてふっと消えるように生涯を終ることが出来たら
 しあわせだろうと時どき夢想する」

現在の私もこんな心境に近い部分があり、「断捨離」に務めている
ところです。

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