蓮花の契り(高田郁著)を読む

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高田郁氏のデビュー作「出世花」の
完結版がついに発売されたという
ことで、横浜・有隣堂へ出かけました。
実はデビュー作は読み終えて知人に
譲っておりましたので、今回「出世花」
と完結版「蓮花の契り 出世花」の2冊
を購入してきました。

物語の舞台は下落合の「青泉寺」とい
う弔いを専門とする墓寺、そして主人公
「縁」は三昧聖と呼ばれる湯灌の担当
です。
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幼くして不義密通の生母と生き別れ、武士の父とは旅の途中で
青泉寺の前で死別するという「」、以来青泉寺にお世話になる
こととなり、住職より「」という名をもらい新たな人生を歩み出す。
この時9歳。

青泉寺の住職正真、副住職正念、寺男市次、仁平、三太の慈愛、
指導、援助、協力を得ながら「縁」は成長していく。
16歳で正式に湯灌を専門とする三昧聖となり「正縁」と名乗る。

「正縁」は湯灌場に立ち、死者の無念や心残りを取り除くように、
優しい手で亡骸を洗い清める。そんな三昧聖の湯灌を望む声は
増え続ける。

数々の運命の波に翻弄されながらも、持ち前の優しさと心の強
さ、そして身に着けた知識で困難を乗り越えていく。

運命のいたずらとしか言いようのない生母との再会、しかし一緒
に住むことは無く、その後の軋轢、そして思いもよらぬ最終章。

この著者に共通の心洗われる作品でした。

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